プレカット工法とは、木造建築の骨組みに使われる構造材をあらかじめ工場で加工し、建築現場で組み立てる工法。昔は柱と柱をつなぐ継手部分を大工さんが手作業で加工していましたが、現在は機械化され、工場で加工された部材を使用して組み立てるのが標準的な建築方法になっています。このプレカット加工を行なっているのが半田市州の崎町にある株式会社シンホリです。
精緻なプレカット技術をもとに高性能な木造建築躯体を提供
株式会社シンホリの主な顧客は地域の工務店。「工務店様の住宅受注に貢献する」ための事業開発を続けている会社です。
ハウスメーカーにはない工務店の強みは、間取りやデザイン、素材に至るまで設計の自由度。一方でハウスメーカーの強みは品質の安定性や工期の短さにあります。その品質の安定化や工期短縮の課題を解決するのが、精密なプレカット技術なのです。
また、建築躯体の高性能化を目指し、倒壊解析シミュレーションを行い、より強い構造設計が可能になるよう、技術開発にも取り組んでいます。これらの技術を工務店にフィードバックし提案することで、人々の幸せにつながる安心・安全な住まいづくりに貢献することを目指しています。
木造建築の骨組みのプロ集団として、機械化された加工技術だけでなく、顧客である工務店へのサポート力が最大の特徴とも言える会社です。
プレカット加工会社の枠を超えた強力な工務店サポート
工務店サポートの取り組みとして、ハウスメーカーにはできない自然素材の使用や、従来にない機能を備えたパッシブ型家づくりの提案なども行なっています。家の中に無垢の丸太が立っているような「自然と暮らす家」、快適な温熱環境をつくる「パッシブエアコン」や「ホウ酸防蟻処理」もその一つ。
モデルハウスやモデルルームの提供も事業化。平成28年には半田市亀崎常磐町に宿泊体験型のモデルハウス「亀崎の家」をオープン。自然の力を利用し、震災にも耐え抜くプレカット材を基本に、断熱材をはじめ、エアコンのいらないふく射式冷暖房「クール暖」など、快適かつ我慢しなくても良いエコ住宅への提案がつまっています。
「工務店様がお客様をお連れできるモデルハウス」として運用。工務店のお客様に実際に宿泊してもらい、1日をモデルハウスで家族と過ごしてみて、家づくりに大切なものをゆっくり考え直すきっかけになればとの考え方から設計されています。
